青蓮院麗華（しょうれんいん れいか）

■１８歳。貴族の令嬢。
美しく聡明であったが気が強く、じゃじゃ馬娘と揶揄される。生まれつき読心能力を持つ。
名門・霧島家に嫁ぐはずだったが、祝言を前にして失踪。遂に見付からず、神隠しと騒がれた。
双子の父に拉致されており、双子を出産後、植物状態に陥ってしまう。

兄

■影島修介の双子の兄。本名は存在しない。
美しい母に依存し、母を堕落させた父を憎む。母を愛すがあまり異性の対象として見ている。
ただ一人の信頼できる肉親として弟を愛していたはずだが、裏切られ、自我が崩壊。弟に復讐を果たすことだけに人生を捧げるが、返り討ちに遭い殺害されてしまう。
元は家族を大切にしていた人間で、普段の態度も比較的穏やか。

影島修介（かげしま しゅうすけ）

■紅蓮編主人公。「血の獄」総支配人。月花学園理事長の依頼を受け、高等科に学園長代理として潜入する。
人間の心を言葉として読む・同調する能力を胎児の頃から開花させており、不老不死の肉体を持つ。
影島は学園長としての偽名、本名は不明。
あらゆる人間を演じ分けるが、普段は非情な人格を好んで使う。本能の赴くままに破壊と暴虐の限りを尽くす。

「贄～紅蓮の闇～」
■現代の日本、都心が舞台。

■「BLOODY MOON（ブラッディ・ムーン）」―月が赤くなる月蝕の夜に悲劇が起こることからそう呼ばれる謎の犯罪組織。工作員は各国に散らばっていると言っても過言ではない。
▼「血の獄」―所在地不明の巨大地下秘密施設。特に決まった呼称はないが、施設全体が深紅に染まっている。幅広い世界と密接な関係にあり、各地にひっそりと存在している現代の闇。
社会的抹殺・実質的殺害・人身売買など、主にそういった「人の堕落」を売買していて、仕事内容や条件・報酬は様々。
仕事の売買・会議が行われる他、ホテル、カジノ等も揃っている。

▼「読心」―ある血を引く者だけが持つ能力。人の思考を言葉として感じ取ることができる。
能力を最大限に発揮するには強靭な精神力が必要。当人の実力が足りなければ力も限定される。
また、この能力を持つ者は感受性も非常に優れており、常識ではありえないものを感じ取る（霊感・透視など）ことや、アーティスティックな一面も持ち合わせている。
◇思考の発達していない幼児・心に異常のある者には無効、または制限される。
◇一定まで成長した後は不老である。

■「月花学園」―都内の子息令嬢が通う。明治以前から存在する歴史ある私立校であり、幼稚園から大学までの一貫教育が売り。近年は進学校としても有名。
しかし、実際は金さえあれば家柄など関係無しに入学できるなど、時の流れと共に腐敗してきている。
■「龍真組」―関東で最大規模を誇る広域指定暴力団。多国籍で、未だ内輪揉めも少なくない。
■「狼王（ランワン）」―表向きは大手製薬会社である上海マフィア組織。

「贄～混沌の闇～」
■紅蓮編から３年後のお話。
▼「BLOODY BIRTHDAY（ブラッディ・バースデー）」―ギター＆ボーカルの飛燕、ギター＆コーラスのジョシュア、ベースでリーダーのスティーブ、ドラムのジムで構成されるロックバンド。バラード、ポップスまで幅広い曲を創造する。主に若年層から支持され、徐々に知名度を上げている新星。
▼紅蓮編と支配人・学園長が変わっている。

「輪廻」
■前作二つの派生であり、こちらもまとめて贄シリーズとして扱います。
混沌編から３年後、紅蓮編からでは６年後のお話。

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